清水晋輔

 Shinsuke Shimizu



夢の階段(日記)


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■職業観について



☆ アブルを始めたきっかけは

 アメリカの大学在学中に、起業家となり日本で成功しようと志しました。しかし、商売のことは何も分からなかったので、大学卒業後すぐに、同級生の父上が経営されている総合問屋で約2年間勤めさせていただきました。そこで家庭用調理器具の訪問販売や、高級な婦人用下着の卸売りを経験させていただく中、注目したのが毛皮のコートでした。当時円高になり輸入商品に人気が集まっていたこともあり、高額な商品がよく売れていました。そこで、この商材にて独立することを決心し、昭和58年の暮れに松山に帰り、59年4月に法人を設立することになりました。



☆ 創業当時のことをおうかがいしたいのですが

 取引先が一軒もない状態でしたので、最初の半年あまりは新規店の開拓に奔走しました。事務所で妹が電話番をしてくれましたが、当初3ヶ月あまりは先方から電話すらかからず、資金も減る一方で大変苦労しました。しかし、創業から4ヶ月経った8月に初めて開催したイベントが成功し、なんとか軌道に乗せることができました。 【会社の目標は?】  「美を通して豊かな生活を提案する」これがアブルの目標です。私たち人間は衣食住の中にいつの時代でも「美」を求めて来ました。幸いにして私たちは21世紀の日本という、経済的にも文化的にも高い水準を持つ平和な国に住んでいます。アブルはペルシャ絨毯や宝石、バッグ、コートなど、洗練された感性をもつ日本のお客様の心の琴線にふれる作品をご提案していきます。



☆ 会社の自慢は

 持てる力を精一杯発揮して、仕事に励んでくれている社員さんたちです。



☆ 仕事に対する信念、こだわりは何ですか?

 経営理念にもあるように、わが社では、仕事を通じ自分自身や同僚、そして取引先の方々との互いの人間的成長と、物心両面の豊かさを実現するのが仕事の目的です。この理念には「敬互」そして「清富」という精神が含まれます。「敬互」とは同僚や取引先など仕事を通じて関わる人を、単なる仕事上の関係として見るのではなく、互いに成長し尊敬しあえる関係を目指すことを言います。 また、人間は本来もっている能力や欲望があります。しかし、その人が本来持っている能力の発揮を、欲望を抑え込むことで妨げていることが多々あります。「清富」とは、その人本来が持っている能力の発揮を妨げている要因をなるべく取り除く教育を行い、欲望を人の役に立つ洗練されたものにし、その結果として高福祉高所得を実現することを言います。



☆ アブルの商品の魅力について教えてください。

わが社の商品は日常、デパートや専門店でも目にすることが難しい、世界の逸品をコレクションし、低価格でご提供しています。もちろん商品自体も魅力的ですが、取引先の小売店に対する優れた企画の提案や、教育を受けた販売アドバイザーによる専門的な説明などが、さらに商品の魅力を増していると考えています。



☆ ペルシャ絨毯の魅力に関して教えてください。

 3000年以上の歴史を持つペルシャ絨毯は、昔から魔法の絨毯と呼ばれていますが、その魔法とは3つあります。まず1つは、絨毯の色の変化です。ペルシャ絨毯は見る角度によって全く色が変るのです。2つ目に、ペルシャ絨毯は大変高密度につくられていますので、耐久性があり、数百年もの使用に耐えるということ。3つ目は、良質のペルシャ絨毯は古くなればアンティークとしての価値がでることです。その美しいデザインや色、あくまでもしなやかな天然素材、そして現在でも人の手で何年もかかって創られる作品は、人の心を和ませる不思議な魅力があります。まさに21世紀に残された、世界の美術遺産といえるでしょう。



☆ 展示会での商品販売を行っているそうですが、お客様の反応はいかがですか?

 私たちはお客様に喜んでいただけるよう、誠心誠意の接客を心がけております。お客様がお帰りの際、「どうもありがとう」とおっしゃっていただけた時が私たちにとって一番嬉しい時です。



☆ アブルと小売店さんとの関係はどういったパートナーシップがあるのですか?

 普段、あまり目にすることのない逸品をコレクションし、展示会や外商販売を通じ小売店さんとタイアップさせていただいております。商品の提供、ディスプレイ、説明などが主にアブルの仕事となります。一方、小売店様には集客を主にお願いしております。



☆ クレーム対応に関して心がけていることは?

 まず、お客様のご意見を謙虚に聞き入れること。次に出来る限り迅速に行動すること。そして、同じクレームを2度お聞きすることのないよう、クレームの発生原因と対策に万全をはかることです。



☆ ITに関して取組んでいることを教えてください。

 お取引先様が全国にありますので、営業社員さんとの情報の共有化が課題となっておりました。そこで、グループウェアを導入し、全国どこからでもインターネットを通じ、日報の提出やスケジュールの打ち合わせ、メールのやり取りなどがスムーズにできるようになりました。また、ご案内状など小ロットのカラー印刷を従来は印刷会社に外注し、非常に高いコストがかかっていましたが、小ロット対応のカラー印刷機を導入し、コストダウンと納期の短縮を実現しました。現在、お客様の顔写真とお買い上げ商品の画像が閲覧できる顧客リストが完成しています。また、ホームページを充実して、お客様やお取引先さまとの情報交換の場に、また就職希望の方にはリクルート情報の提供が出来るようになりました。。



☆ 会社の雰囲気はどうですか?

 明るく、前向きな社員さんが多いと思います。また、少人数なので、何事にもチームワークが必要なせいか、他のメンバーが援助を必要としていれば、気がついてすぐに手伝うような社風があります。



☆ 十年後はどんなになっていると思いますか?

 現在の商材に加えて、新たな商品を開発していると思います。商圏に関しては、日本全国に広がり、東京には支店を開設しています。また、上海に事務所を設け、発展成長する中国市場での事業をすでに展開していることと思います。そのころは、売上や社員数も現在よりかなり大きくなっているでしょう。しかし、事業を拡大するのが目的ではありません。この事業は高付加価値商品をニッチなマーケットで販売する戦略ですので、あくまで、少数精鋭を目指し、それ以上の事業拡大はしません。社員教育に力を入れ、特に経済、歴史、文化、語学については高い水準を維持していることが求められます。その結果、現在よりかなり高い社員の所得と福祉を実現できればと考えます。



☆ 今後挑戦したいことは何ですか?

 上記にも述べましたが、まずは商圏の拡大と、将来は東京に支店を開設する予定です。一方で10年後の市場開拓を目的に、以前留学し友人も多い上海に事務所を設けて事業の足がかりとする考えです。



☆ 最後に、アブルが求める人物像について教えてください。

 一つは、人間は不完全ですから、必ず過ちを犯します。その不完全性を認識して謙虚に学ぶ姿勢を持つこと。2つ目に愛情に基づいた人間関係を築くこと。3つ目に持って生まれた能力を発揮し、目標実現に向かって挑戦し続けることです



 

      Copyright(C) 2003 Shinsuke Shimizu