09.18

心の安定剤

先日の展示会のことです。

ある年配のお客様が来場され、一つの作品に目を留めていただき来ました。

その作品はピクチャータイプの絨毯で、ペルシャの遊牧民族を描いたものでした。

しばらくして、そのお客様が店主にこう言われました。


「私は、この作品に感動しました。ぜひ、この作品を市民に見てもらいたいので、市に寄付しようと思います。かまいませんか?」

突然の申し出に店主は戸惑いましたが、市役所に連絡を取ると、係の方がお見えになり、快くその申し出を受け入れてくれました。

その際、必ず匿名でとお客様は念を押されました。

聞くところによると、その方は今までにも色々な物を寄付されているとのことでした。

特に資産家とうことでもなく、お勤めされ定年退職されたということでした。

「私には心に決めたことがあります。自分の人生は、人のお役に立つことを使命としよう。それを必ず無償ですること。そうすれば、心の安定剤になる。」

いっしょに昼食をいただいた席でのお客様の一言。

ご高齢でありながら、矍鑠として揺るぎのないその方の人生観に接し、

心が洗われました。いつまでもお元気でいてほしいと願いました。



夢の階段-奥入瀬渓谷

                奥入瀬渓谷


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