生産地

3000年の歴史と言われているペルシャ絨毯は、昔から各地で織り続けられています。イランには大小多数の産地があり、産地ごとに使われる素材やデザイン、配色等には大きな特徴があります。イランに数百あると言われる多くの産地の中で、緻密さや優美さ、サイズの豊富さ等において優れた絨毯を活発に生み出す、クム、タブリーズ、イスファハン、ナイン、カシャーンの町は特に5大産地として知られています。

QUM クム

イラン第2の聖地です。クムで絨毯づくりが始まったのは比較的新しく、ペルシャ・コーカサスなど諸産地のデザインを発展させ、斬新で華やかな絨毯を作ります。

TABRIZ タブリーズ

古くからヨ ー ロッパとアジアとの貿易街として栄えたイラン第2の都市です。西洋を意識したその絨毯作リは、品質・デザインの多様性にも直結します。

ISFAHAN イスファハン

サファビー朝の古都です。昔も今も、ペルシャNo. 1の絨毯産地です。繊細・華麗な色調といい精巧な織りと言い、その品質は世界の評価の一致するところです。

NAIN ナイン

かつては上質ウールの産地でした。1920年代にイスファハンより技術を得て、ほどなくイラン第1級の絨毯産地になりました。その色調は控えめ、日本人の嗜好にも合います。

KASHAN カシャーン

サファビー朝期の名品を数多く産出した伝統柄を踏襲した絨毯が今も作られ、その職人気質は変わることなく受け継がれています。

KERMAN ケルマン 

かつてはショールの産地でした。その絨毯の特色は、傑出したデザインカ。

特にラバー村産地品は、ペルシャ絨毯きっての芸術性を備えます。